おもな原因
更年期障害の原因についてまとめたページです。治療の前にチェックしておきましょう。
更年期のおもな原因は、ホルモンバランスにあり
更年期障害の原因にはさまざまな事が考えられますが、その中でも主な原因となりうるのがホルモンバランスの乱れだと言われています。
女性は加齢により、今まで周期的にあった生理が不規則になったり、量が少なくなったり、最後には生理自体が完全になくなることで閉経を迎えます。
この頃になると卵巣が衰えてホルモン分泌が少なくなるのに対し、下垂体からの卵胞刺激ホルモンが増加するという、ホルモンのアンバランスな崩壊が進みます。
このホルモンバランスの崩壊が、更年期障害と呼ばれる様々な症状を引き起こしていると考えられています。
ホルモンバランスの乱れはFSHの増加が起因
ホルモンバランスの乱れは、FSHの増加による原因が大きいと言われています。
FSHとは、卵胞刺激ホルモンの略。
卵巣において卵胞の発育や成熟、卵胞ホルモンの生産や分泌を促進するものです。
女性は40歳を過ぎた頃から卵巣機能が衰えて、血中のエストロゲンが少なくなってきます。
脳は体のエストロゲンの量をチェックしているので、少なくなってきたのを判断して「もっとホルモンを分泌して下さい」と命令を出し、脳下垂体からFSHを分泌。卵胞からエストロゲンを出そうとします。
しかし加齢により弱まっている卵胞は、エストロゲンを出すことができませんから、やはり体のエストロゲンは少ないまま。
するとまた脳は「命令を出したのに増えてない。もう一度命令しよう。」と、何度も命令を出し続けます。そのため体内では、卵胞刺激ホルモンであるFSHは増え続けるのに、エストロゲン自体は増えないという、ホルモンのアンバランス化が進んでしまうとされているのです。
ホルモンバランスを整えて、更年期障害を予防・改善
体内のホルモンバランスが崩れ始めると、自律神経系をはじめとする様々な器官も安定を保てなくなり問題が起こり始め、今までと同じような健康を維持するのが難しくなってきます。
更年期障害では多い発汗やめまい、頭痛、皮膚の感覚異常といった症状も、多くがホルモンバランスの乱れに起因しているようです。
この“ちょっと辛い”症状は断続的に続くことで辛さを増し、ひどくなるとウツなどの精神的な症状を招くこともあります。
だからこそ更年期障害は甘く見ることなく、しっかりと根本から治していくことが大切。
更年期障害を予防・改善したいのなら、ホルモンバランスを整えることから始めてみると良いでしょう。